衆院道8区の投票率は前回上回る?

update 2003/10/20 11:46

 28日公示の衆院選に向け、道8区の各陣営が投票率の行方に注目している。小選挙区制となって初の保守分裂で、かつてない混戦に、新人3陣営は前回(63・50%)を上回ると予測。逆に前職陣営は「前職対決だった前回と比べ、各候補の知名度が浸透していない」と、前回を下回る60%程度を読む。マニフェスト(政権公約)対決で全国的に関心が高まるなか、いまひとつ測りかねているのが実情だ。1%で約4000票が動く有権者の動向が、勝敗の鍵を握っている。

 自民党新人の佐藤健治氏の陣営は「投票率を読むほどゆとりがない」(二宮満喜登事務局長)と具体的な数字は挙げないものの、「接戦の様相を呈しているだけに、有権者の関心も高く、前回を上回るのでは」と投票率向上を予測する。

 無所属新人の前田一男氏の陣営も「1999年の函館市長選のように、保守勢力が争えば争うほど、票を掘り起こす力がある」(選対幹部)と断言。「われわれとしても投票率がアップした方がチャンスが大きい」と無党派層の動きに期待を寄せる。

 共産党新人の伏木田政義氏の陣営は「今の政治が少しでも変わってほしいと思っている人は多いはず。投票率は前回を少し超えたぐらいになるのでは」(原田有康選対本部長)。政策重視の投票が増えれば、「(伏木田氏の)得票の伸びが期待できる」とみている。

 一方、冷静な見方をしているのが民主党前職の金田誠一氏の陣営。「激戦とはいえ、前回競り合った鉢呂吉雄氏(民主)、佐藤孝行氏(自民)と比べ、各候補の知名度が低い」(板倉一幸事務局長)。函館市で57%、渡島管内で63%、桧山管内で70%と低投票率をはじき、全体で60%程度とみる。

 道8区の投票率は前々回が57・38%、前回が道内13選挙区中、下位から5番目。函館市は前回59・78%で道内市町村最下位を記録し、市を除いた14支庁別で渡島管内は65・97%とワースト1だった。函館市選管は「4月の統一地方選の名残もあり、8区は混戦という報道も多く見かけるので、前回よりアップするのでは」と、汚名返上に期待を寄せている。(衆院選取材班)

提供 - 函館新聞社



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