「イカすニモカ」順調に普及 上期の利用率15%

update 2018/1/11 07:37


 昨年3月に函館市電、函館バスで運用が始まった交通系ICカード「ICAS nimoca(イカすニモカ)」の利用が広がりをみせている。本年度上期(昨年4〜9月)の全ICカードを含めた利用率は15%前後に達し、市企業局交通部と函館バスは「想定以上」として手応えをつかんでいる。

 同部が乗客の人数ベースでまとめた上期の利用率は、JR東日本が発行する「Suica(スイカ)」やJR北海道の「Kitaca(キタカ)」なども含めて14%。月別にみると、導入間もない4月は9%にとどまったが、5、6月が14%、7月が15%、8、9月が16%と徐々に数字を伸ばした。

 同一停留所で1時間以内に乗り継ぐと、2回目の乗車料金が160円割り引きになる新設のサービスを活用し、買い物や通院などで上手に市電を利用する市民も多いという。

 函館バスの上期のICカード利用率は17%。年代別では50、60代の女性の割合が高まっているといい、同社は「当初は1割程度を見込んでいたが、思った以上に利用いただいており、年間で2割の利用率を目指したい」とする。

 イカすニモカの販売枚数は2万5000枚を突破。市交通部が約8700枚(昨年11月末現在)、函館バスが約1万7000枚(12月末現在)となっている。

 利用ごとに料金の3%相当のポイントが付くなどの特典もあり、同部事業課は一層の普及に向けて「市内の商店街などと連携してイカすニモカが使えるスポットを増やすことが重要だ」と強調。その上で、「買い物でポイントが多く付く日などを設定してもらい、地域一体となって利便性向上に向けた取り組みを進めたい」としている。

提供 - 函館新聞社

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