乳がん発見に心強い味方 市立函病に道南初の3Dマンモグラフィー

update 2017/4/7 07:44


 市立函館病院(木村純院長)の中央放射線部はこのほど、3D撮影が可能な乳房X線撮影装置(マンモグラフィー)による診療を開始した。3Dマンモグラフィーの導入は道南では初めてで、同部の真壁武司技術科長は「これまで難しかった病変の判定が可能になり、乳がんなどの早期発見が期待できる」と話している。

 同院では乳房検査で、X線を一方向から当て平面(2D)に画像化していたが、日本人の女性の乳房は乳腺が多いため、病変の発見が難しい事例があった。しかし、新たな装置では3D撮影によって1ミリメートル間隔で検体をスライスして観察できるため、発見率の向上につながる。3D撮影の場合、2D撮影より検査時間は長くなるが、個々の乳房に合わせて最適な圧迫を行う仕組みと、柔軟な圧迫素材の使用によって患者の痛みを最小限に抑えられるという。X線の被ばく量も従来の装置より低減されている。

 同院の乳がん検診では、これまで通り2Dによるマンモグラフィー撮影を行い、要精査となった場合に乳腺外科を受診すると、3D撮影により詳しい検査が可能となる。また同院では平日の昼間に検診を受けることが難しい人のために、昨年度から夜間と日曜日の乳がん検診を開始。本年度も6月から、偶数月に1回ずつの割合で実施を予定している。

 同院でのマンモグラフィーによる検査は、すべて女性の診療放射線技師が対応する。真壁科長は「国内の乳がん患者は増加傾向にあるが、早期発見すれば生存率は高くなる。最新の機器により安全で迅速に行われているので、検診をちゅうちょしていた人も、積極的に足を運んでほしい」と訴える。

 乳がん検診の希望者は、同院(0138・43・2000)へ連絡の上「乳がん検診希望」と伝える。

提供 - 函館新聞社

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