震災6年 各地でイベント

update 2017/3/12 08:06


 東日本大震災から6年。函館市内では11日、音楽イベントやパネル展などが各所で行われ、被害者への祈りを捧げるとともに、一日も早い復興を願った。

 ■ライブ 被災地への思い歌に

 函館市末広町の市地域交流まちづくりセンターでは、函館のミュージシャンらでつくる「絆プロジェクト」による「3・11LIVE 『一緒に。』手をつなごう」が開かれた。出演者、観客が東日本大震災の被災地を思いながら、函館の作詞作曲家故・野口健二さんが残した「僕らは負けない」が披露された。

 ライブは、地震発生時刻に合わせてささげた黙とうの後、午後3時からスタート。出演者は絆と書かれた水色のTシャツ姿でそれぞれがオリジナル曲などを演奏した。企画した函館在住のシンガーソングライター・高島啓之さんと土橋亜央さんによる「カポ」は絆を花言葉に持つ「ハマヒルガオ」をテーマにしたオリジナル曲「浜昼顔」などを演奏した。

 また、2015年に亡くなった野口さんによる「僕らは負けない」は、震災で被災したかつての同僚を励ますために作った応援ソング。人と人とのつながり、絆の大切さやふるさとの復興への思いが込められたメッセージソングで、ライブ中、出演者がそろう場面で披露された。高島さんは「野口さんが音楽で勇気づけたいと作った曲。思いに耳を傾け、歌い継いでいく」と話し、会場と一緒に歌い上げた。

 ■パネル展 被害の記憶伝える

 道警函館方面本部(小笠原和美本部長)は、港町1のポールスターショッピングセンターで、震災当時の函館朝市周辺の写真などを並べるパネル展を開いた。

 被害の記憶の風化を防ぎ、防災意識を高めてもらおうと開催。会場には、小笠原本部長が福島県警本部警務部長時代、編纂(へんさん)に携わった警察官とその家族の手記14人分のほか、最大海抜2・4メートルまで浸水した函館朝市周辺の様子を撮影した2011年3月12日当時の写真16枚、岩手で行われた災害警備活動の様子を伝える写真12枚が並ぶ。道警マスコットほくとくんも現れ、買い物の利用客や親子連れなどでにぎわった。

 また、駐車場では警察車両や約50平方メートルの大型テント、災害時に役立った救急工具の展示のほか、新聞紙で作る簡易スリッパやツナ缶ロウソクのクラフト教室、DIG訓練なども行われた。

 小学生の母親で市内の主婦、奥野めぐみさん(37)は「今日は家族で防災について話す良い機会になった」と話していた。

提供 - 函館新聞社

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