「歴風文化賞」候補 市民公募に

update 2015/9/3 10:17


 函館の歴史的風土を守る会(佐々木肇会長)は、歴史的に貴重な建物などに贈呈する「歴風文化賞」の候補を、本年度から市民公募する。同会は「賞にふさわしい建築物や風景を推薦してほしい」と呼び掛けている。

 これまでは、80人余りいる会員に限定して候補の推薦を募ってきたが、幅広い視点で歴史的価値の建物を発掘していこうと、市民全体から公募することに決めた。

 歴風文化賞は1983年度に始まり、本年度で33回目。函館市内、近隣の北斗市、七飯町を対象に歴史的価値のある建築物や風景、街並み保存に貢献する個人・団体を表彰した。昨年度まで約190件に賞を贈ってきた。

 賞には「保存建築物」「再生保存建築物」「個人賞」「団体賞」「原風景」の5部門がある。建物は昭和20年代までに建てられたもので、函館市の伝統的建造物、景観形成指定建築物に指定されたものは除く。建造物自体の貴重性や持ち主が長年保存してきた努力、景観への寄与、歴史性、創意工夫を基準に選定する。

 今月20日まで候補を募っており、同会の対馬誠監事は「古い住宅や広く周知されていない風景など知っていたらぜひ推薦してほしい」と話す。同会運営委員会で11月下旬に選定し、来年2月に表彰式を開く。

 推薦の受け付け、問い合わせは対馬監事(рO90・6214・8191)へ。

提供 - 函館新聞社

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