せたなで2人死傷させたヒグマ 昨夏、今金で捕獲

update 2015/4/24 10:18


 【せたな、今金】桧山振興局は23日、せたな町内で昨年と一昨年の春に女性2人を襲ったヒグマが、昨年8月4日に今金町金原地区のビート畑で捕獲、処分されたオス(体長2b、体重230`、推定7歳)だったことが、DNA鑑定により分かったと発表した。

 せたなでは2013年4月に北桧山区新成地区で当時52歳の女性がヒグマに襲われ死亡。14年4月にも大成区太田地区で山菜採りの女性(当時45)が襲われて重傷を負った。その際、一緒にいた男性がナタでヒグマを追い払い、現場にあったクマの血痕を調べたところ、2件とも同一個体だと判明していた。

 事故直後から町や道など関係機関の要請で地元ハンターが山林一帯を捜索していたが、今年に入っても痕跡は見つかっていなかった。道が今年4月上旬にDNA鑑定を道総研環境科学研究センター道南地区野生生物室(江差町、釣賀一二三室長)に依頼、22日夜に結果が出た。関係者によると、昨年の事故現場から約16`離れた今金で箱ワわなナで捕獲された。当時、手負いの状況は確認できなかったという。

 ヒグマに詳しい釣賀室長(50)は「入山時にはクマに人間の存在を知らせることが重要。鈴やラジオの音に反応がにぶいクマもいるので、要所でホイッスルや大きな声を出すのが効果的。また一人で入山せず複数で必ず行動を」としている。

提供 - 函館新聞社

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