13年度観光客、渡島6年ぶり1000万人回復

update 2014/7/1 10:16


 渡島総合振興局と桧山振興局は6月30日、2013年度の観光客数を発表した。渡島は前年度比6・2%増の1040万4000人で、2007年度以来6年ぶりに1000万人を超えた。桧山は前年度比0・1%減の104万人だった。

 渡島の増加要因として、渡島総合振興局は函館出身のロックバンド「GLAY」のコンサートや函館競馬場の長期開催など大型イベントが開催されたほか、海外航空便の就航で外国人観光客が増加したことを挙げた。

 道外客が511万1000人、道内客は529万3000人でどちらも前年よりも6%ほど増加した。月別もすべての月で前年を上回り、特に9月と2月は函館ハーフマラソンや大沼函館雪と氷の祭典の来場者増で10%を超える伸びを示した。

 市町別では、函館市や七飯町、松前町など8市町が増加。木古内町はJR江差線廃線に伴うイベントなどで前年比19%増。福島、森、長万部の3町は減少し、長万部町はJR特急の事故による運休が影響した。

 一方、桧山は道内客が同0・6%減の88万3000人、道外客は同2・7%増の15万7000人。

 各町の状況は乙部とせたなの両町は大規模宿泊施設の休業があり、減少したが、江差、上ノ国など5町は増加。

 江差は定期観光バスの運行期間延長や江差線廃線ツアーなどが好材料となった。観光協会が実施した町内周遊バスの利用や個人のタクシー利用の観光施設めぐりが多かった。厚沢部は道の駅の改装オープンで日帰り客が大幅増。奥尻は南西沖地震20年復興祭などで2003年度以降初めて増加に転じた。

 せたなはゴールデンウイークと7、8月の観光シーズンの天候不良のほか、温泉ホテルきたひやまの改修が減少の一因。乙部は光林荘の建て替え・営業休止で宿泊客が減少した。

 両局とも2016年3月予定の北海道新幹線開業を見据え、観光客誘客を図る方針で、渡島総合振興局は「地域連携を図りながら誘客につなげたい」、桧山振興局も「開業を見据えて観光振興を積極的に進めていく」としている。

提供 - 函館新聞社

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