函館市 子育て支援「訪問型」導入…新年度から道内初「支援隊」 

update 2014/2/21 10:13


 函館市は新年度から、家庭訪問型の支援事業「子育て支援隊」を始める。未就学児がいる家庭に子育て経験のあるボランティアを派遣して母親から育児の悩みなどを聞き、外出しづらい母親をサポートする。道内では初の取り組みといい、10月からの本格実施を目指す。

 支援事業は、講習を受けたボランティア(子育て支援員)が週1回2時間程度、子育て中の家庭を訪問。子育てに関した相談に乗り、軽易な疾病予防・対応や効率的な家事の仕方などについての助言・協働に取り組む。母親の孤立化を防ぎ、育児のストレス軽減や児童虐待の防止が狙いだ。

 函館市では、生後4カ月までの乳児を全戸訪問する「こんにちは赤ちゃん事業」を行っているが、1回限定。母親からは「複数回行ってほしい」などの声もあった。

 市子ども未来部によると、未就学児童約1万人のうち、保育園や幼稚園、子育てサロンに行っていない児童は約1900人。市内には11の子育てサロンや児童館などがあるが、「人の輪に加わることが苦手な人、子どもが多くて外出できない人など、孤立しがちな家庭もある」と同部。そうした家庭に対し「待つ」支援にとどまらず「届ける」支援を充実させたい考え。新年度予算案には120万円を計上した。

 子育て支援隊は、市内の子育てサロンを運営する法人に委託。専門の講習を受けたコーディネーターがボランティアを養成する。初回はコーディネーターが訪問し、家庭の要望を調整してボランティアの派遣先を決める仕組み。利用料は無料で、原則4回ほど。

 同部は「保護者が自信を持って子育てできるよう支援する新しい訪問型の子育て支援事業。家庭と地域がつながるきっかけづくりにつながれば」と期待する。

提供 - 函館新聞社

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