2年連続不漁が濃厚 道南スルメイカ

update 2014/1/8 10:07


 道南スルメイカ漁が最終盤(漁期は今月末まで)に入り、函館市水産物地方卸売市場(豊川町)での昨年6〜12月の取扱量が前年比6%増の4248dとなった。平成に入って最低だった昨季(3999d)を上回ったが、2年連続の不漁が確実な情勢だ。一方、6〜12月の取扱金額は前年比30%増と大きく伸び、14億1529万円。

 市農林水産部によると、昨年12月の取扱量は同87%増の596d。1`当たりの単価は同50円安だが329円と高水準。今月に入って5日に2・6d、6日に8・8d、7日に2・9dと入荷があり、例年だと中旬まで水揚げが続く見通し。

 ただ、今季全体の不漁はほぼ確定で、このペースでいくと昨季に次いで平成以降2番目に低い数量となる可能性が高い。しかし、6〜12月の単価は333円と2008年以降で最も高い。同部は「加工業者の旺盛な需要に支えられたのでは」とみる。

 道総研函館水試(湯川町)の澤村正幸研究主任は「今季は漁期前半の不漁が響いた。後半に上向いたが、それを取り戻すには至らなかった。主力の太平洋全体の資源量はまずまずだったが、函館近海で漁場がうまく形成されなかった」と指摘。「来遊パターンが変化してきており、注視する必要がある」と話す。

提供 - 函館新聞社

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