海底駅さようなら…最後の見学ツアー

update 2013/11/12 09:50


 青函トンネル内にあり、北海道新幹線の建設工事に伴って来年3月に廃止される竜飛海底駅(青森県外ケ浜町)で10日、特急列車で駅を見学する最後のツアーが開かれた。海面下135bのホームは今後取り壊される予定で、全国から集まった鉄道ファンらは、乗り降りができる日本唯一の海底駅の最後の姿を目に焼き付けていた。

 竜飛海底駅は1988年、青函トンネル開業と同時に緊急時の避難施設として開業。「世界初の海底駅」として人気を呼び、毎年4〜11月に1日2回、特急列車が停車する見学ツアーが開かれていた。

 JR北海道によると、同社が9〜10日に設定した計4本の臨時ツアーは計160人の定員に対し全国から5061人の応募があった。ツアーは、駅ホームから避難誘導路となっているトンネルを約600b歩いてケーブルカーに乗り、青森県外ケ浜町の地上施設「青函トンネル記念館」を見学して再び海底駅から特急に乗るコース。

 駅を廃止するのは、2015年度末に開業予定の北海道新幹線の車両の幅が在来線より広く、現在のままでは新幹線が通れないためだ。駅の廃止後も地上から駅に至るトンネルの一部は見学できる。

 小学6年生の長男と参加した札幌市清田区の会社員長谷川智章さん(42)は、「これだけのトンネルを歩いてみられるのは最後。息子に見せてやれて良かった」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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