中島廉売 “歩行者天国”解除へ

update 2013/10/29 10:09


 函館市民の台所、中島廉売(中島町)の“歩行者天国”が全面的に解除されることが28日までに分かった。「車で買い物をしたい」などの利用者の声を受けて商店主や地域の団体が決定。このほど函館方面公安委員会の了承を得て、解除が確定した。道警函館方面本部交通課によると「遅くとも11月下旬ごろまでに標識の取り換えや、安全施設などの工事を終え、その後に解除される予定」としている。

 歩行者専用道の存廃は、中島町商店街振興組合(川崎正博理事長)と中島町仲通り商店街(佐々木修二会長)、中島町親睦会(岩谷時弘会長)、中島町会(元塚清美会長)の3団体1町会で、数年前から話し合いを重ねてきた懸案。今年8月30日に函館中央署に要望書を提出、市や函本の調査で「歩行者天国の解除は地域全体の総意」と認められた。

 市経済部は「地域の方々の意向を尊重したい」とし、函本交通課は「地域の強い要望があって、解除となった。安全面など今後の具体的な対策を協議していく」としている。標識・看板やガードレールの設置などが検討されている。

 同親睦会の岩谷会長(69)は「お客さんが減り、歩行者天国の意味が失われつつある。車が通れるようになることで、新鮮で安いものが手に入り、対面販売ならではの楽しみもある廉売に、もっと多くのお客さんにきてほしい」と期待を込め、同商店街の佐々木会長(64)も「現状では車通りがある時間の方がお客さんが多い。利用客への周知や、車で来た人のために駐車場の増設などに力を入れたい」と意欲を見せる。同組合の川崎理事長(57)は「子どもや高齢者も多く通っている道なので、解除後には地域の安全を考えることが第一。商店街で一丸となって、今後の問題に取り組んでいきたい」と話している。

 中島廉売の歩行者天国は、買い物客の増加に伴い、利用者の安全確保や商店街の活性化を目的に1974年から開始。日曜を除く週6日の午後2時から同6時まで、市道中島廉売大通りの一部区間を歩行者専用道路として、車両の通行を禁止している。

提供 - 函館新聞社


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