中部高同窓会館売却へ 維持費の負担重く

update 2013/10/29 10:08


 旧制函館中学校、函館中部高校の卒業生でつくる白楊ヶ丘同窓会(石井直樹会長)は、函館市的場町の同窓会館「函中100年記念会館」を売却する方針を固めた。部活動の合宿などで使われていたが、近年は利用率が低下し、維持費負担が増大していた。既に同窓会総会で了承を得ており、近く概要を公表する。

 同窓会館は時任町の校舎から徒歩で約10分。611平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート造2階建て延べ491平方メートルの建物があり、会議室や宿泊室、シャワー室などを備える。1984年に同窓会館として建物を取得し、同校の創立100周年(95年)を記念して、96年に増築した。当時は生徒数も多く、部活動での利用も盛んだったが、近年は同窓会としての利用はなく、現役生徒の使用機会も減少している。

 また、同窓会は法人格を持たない任意団体で、会館は会長の個人名義で登記されている。昨年度の役員改選で石井会長(70)に交代した際に、所有権移転費用に100万円以上を要した。今後も会長交代ごとに同程度の費用かかることや、経年劣化に伴う維持補修費の増加が見込まれるため、法人移行や道への寄付などの手法も検討したが、最終的に売却を決めた。

 石井会長は「先輩方の寄付をいただいてできた会館だが、社会情勢の変化や、今後の財政負担を考えると残念ながら処分せざるを得ない。仮に売却ができれば、在校生の教育活動のために使っていきたい」と話している。

 市内の公立高校では、函館工業、函館商業、市立函館高校に同窓会館に当たる施設があるが、いずれも学校の敷地内にあり、建物は道や市に寄付し、学校施設と一体的に管理している。

提供 - 函館新聞社


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