黄金の稲穂を手刈り…多田さん水田で抜穂祭

update 2013/9/24 10:07


 【木古内】宮中行事「新嘗祭(にいなめさい)に献上する新米を収穫する「抜穂祭(ぬいぼさい)」が23日、町大川の多田幸広さん(49)の水田で行われた。清々しい秋晴れの中、多田さんらが黄金色に輝く稲穂を丁寧に手刈りした。

 新嘗祭は、天皇陛下が神前に全国各地から献穀された新穀を供え、その年の収穫に感謝する儀式で、毎年11月23日に行われている。木古内町が担当するのは今回が初めてという。

 町や農業関係者など約50人が出席した。佐女川神社の野村広章宮司による祝詞奏上や関係者による玉ぐしを捧げる神事が執り行われた。その後、献穀者の多田さんや妻の香さん(42)ら関係者12人が次々と鎌を手にして、稲穂を刈り取った。大森伊佐緒町長は「おいしいお米を献上できることは町として大きな誇り」とあいさつした。

 今回、献上される品種は「ふっくりんこ」と「ななつぼし」を掛け合わせた新品種「きたくりん」で、多田さんは6月上旬に田植えをした。10月下旬にも収穫した米5合を夫妻自ら届けるという。多田さんは「天候が悪い日もあり生育を心配したが、よく育ってくれた。最後まで愛情を込めて納めたい」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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