江差追分全国大会、一般の部は栃木の柿沼さん優勝

update 2013/9/23 10:12


 【江差】第51回江差追分全国大会は最終日の22日、町文化会館で決選会が行われ、栃木県宇都宮市の会社員、柿沼初雄さん(58)=宝優会=が一般の部で優勝し、念願の追分日本一に輝いた。

 天国の両親にささげる魂の追分―。柿沼さんは幼少時から民謡が好きで、20年前に江差追分にほれ込んだ。仕事帰りに自宅近くの橋下で練習を重ね、「海を一生懸命表現したくて」と隣の茨城県大洗に出向き、大海原に声を張ったことも。

 江差追分にのめり込む姿を誰よりも応援し、励ましてくれたのは、2年前に病気で他界した、父の松雄さん(享年90)と母の栄子さん(85)。柿沼さんは「『あきらめずに江差追分を頑張りなさい』と言ってくれた両親の存在は大きい。宇都宮に帰ったら優勝を報告したい」。

 優勝のステージでは、最後の最後で感極まって涙をぬぐった。「両親への感謝の気持ちがあふれてきた。今後も精進して、いい歌に仕上げたい」と喜びをかみしめた。

 熟年大会の優勝は、函館市の本田勝三さん(73)=函館澄声会=。大会には30年以上前から出場し、「いつも大会直前に体調を崩していたが、今年はのどの調子もよくて初めて思い切って腹から声を出せた」。同じ支部の中田セツさん(94)の活躍も後押しになった。「中田さんが予選を自力で突破する姿が励みになった。この優勝を地域で頑張るみんなと今後の活動の力としたい」と力を込めた。

 少年大会の優勝は、札幌市の小山田祐輝君(10)=札幌支部=。8歳から江差追分を習い、瞬く間に技術を磨いた。「追分の難しいところが好き。将来の夢は演歌歌手で氷川きよしさんのようになりたい」と笑顔を見せた。

提供 - 函館新聞社


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