ユニバーサル上映映画祭開幕、阿部さん講演

update 2013/9/23 10:12


 【北斗】音声ガイドや要約筆記、補聴システムなどを配置し、ユニバーサル仕様の会場で映画を楽しむ「第8回北海道ユニバーサル上映映画祭(実行委主催)が22日、北斗市総合文化センターで開幕した。初日は映画作品の上映のほか、貧困、格差問題の第一人者として知られる、国立社会保障・人口問題研究所社会保障応用分析研究部長の阿部彩さんが「ユニバーサルデザイン社会に向けて」と題して講演、誰もが脱落、排除されない社会の実現を訴えた。23日まで。

 阿部さんは、活動を通して知り合った路上生活者3組の生活状況を紹介しながら、生きていくうえで他者とのつながり、役割、居場所がいかに重要かを強調。データを提示し、低所得者ほど他人との会話が少なく、社会的な孤立に陥っていることを示した。

 就労支援や生活保護制度、社会保険など現行の社会保障制度の問題点を挙げ「私たちが意図しなくても貧困者を排除する仕組みになっている。社会のあらゆる場を改革していく必要がある」と指摘した。

 この日は、「ひみつのアッコちゃん」(川村泰祐監督)を上映。北斗市文化発掘企画として、同市(旧大野町)出身の兄弟俳優、葛木香一(1890―1964年)、光岡龍三郎(1901―61年)が出演した「御存じ右門 護(まも)る影」(西原孝監督)も特別上演された。会場では、映画祭とともに北斗市福祉まつりも同時に開かれた。

 23日は午前10時15分から「幸せの太鼓を響かせて」(小栗謙一監督)、午後3時15分から「ツレがうつになりまして」(佐々部清監督)を上映する。観賞は1000円、高校生以下無料。

提供 - 函館新聞社


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