アリーナ 再入札も不調…函館市、5億円超増額へ

update 2013/9/4 10:11


 函館市が2015年8月の供用開始を目指す函館アリーナの新築主体工事の再入札が3日行われ、共同企業体(JV)が2者が参加したが、いずれも42億8600万円(税込み)の予定価格を超えた金額を提示し、不調に終わった。市はこの事態を受けて整備費を5億2700万円増額する方針を決め、6日の市議会本会議に関連議案を提出する。可決されれば10日に再公告、24日に再入札を行い、9月中の工事請負契約締結に結び付けたい考えだ。

 市は8月6日の最初の入札時に参加者がなかったため、予定価格を変更せずに、参加条件をJVに限らないなどの見直しを行った。今回の入札には、大手ゼネコン1社と地元業者3社が組んだJVが48億1425万円、大手ゼネコン2社と地元業者1社が組んだJVが46億1790万円(ともに税込み)で入札し、無効となった。

 市は「当初設計時に比べ、型枠や鉄骨などの実勢工事費が高騰したのが原因」(財務部)として、新築工事分の建設費として5億2700万円を増額することを決定し、6日の市議会本会議に提案する。市議会は同日の一般質問終了後に総務常任委員会を開いて審議する予定で、週明けの9日に採決する。

 市議会が可決すれば、関連する設備工事も含めて24日に再入札を実施。成立すれば、26日の本会議最終日に工事請負契約に関する追加議案を提出する見通し。

 アリーナは当初、総事業費63億円を見込んでいたが、6月の定例市議会では公共工事の労務単価上昇などを踏まえて7億5510万円を増額しており、今回の補正で当初から12億8210万円が上積みされる。今後予定される現市民体育館の解体工事などを含めると、総事業費は約75億円に達する見通し。

提供 - 函館新聞社


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