水稲新品種「きたくりん」生育順調 JA新はこだて 今年から本格栽培 「農薬節減米」PRへ

update 2013/7/20 10:08


 JA新はこだて(畠山良一組合長)が、今年から本格栽培に乗り出した水稲新品種「きたくりん」の作付面積が約70ヘクタールとなった。農薬の成分使用回数を慣行栽培比5割削減した場合は、独自の認証マークを張って「農薬節減米」としてPRする考えだ。

 同JAによると、管内2市7町の50戸が作付け。面積の内訳は北斗市が最も多い34ヘクタール、せたな町12ヘクタール、七飯町5.8ヘクタールなどで、順調に生育している。314トンの出荷を見込む。

 種もみは農薬を使わない温湯消毒したほか、農薬を慣行に比べて半分以下で作る基準を設定。食味よりも、農薬を減らして作った特徴のあるコメとして販売する。

 農薬使用を減らすと、草取りなど手間(人件費)がかかるため、販売価格は「ななつぼし」よりやや高めに設定する方針。

 秋には、農薬節減米を知って食べてもらう消費者向けイベントを企画。また、北斗市の学校給食に使ってもらうことも決まった。

 きたくりんはいもち病、寒さに強い上、割れもみが少ない品種特性がある。北海道米麦改良協会(札幌)が作成した栽培管理に関する冊子をJA全体で100部配り、統一的な生産に取り組んでいる。

 同JA米穀課の三浦治さんは「小さな子どもがいる家庭など、このコメを待っているお客への販売を強化していきたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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