スルメイカ 序盤不漁?…分布密度 01年以降2番目の低さ

update 2013/5/28 10:07


 松前沖から秋田県男鹿半島沖にかけての日本海側のスルメイカ分布密度が、昨年を下回り、2001年以降では2番目に低いことが道総研函館水試(湯川町)の調査で27日、分かった。道南海域にはイカの群れがまだ来遊していないとみられ、漁序盤の漁獲は厳しそうだ。

 6月1日に漁が解禁されるのを前に、同水試の試験調査船「金星丸」(151d、イカ釣り機5台、集魚灯20灯)が今月17〜24日に調査した。

 松前沖以南の5地点で分布密度を調べたところ、イカ釣り機1台1時間当たりの漁獲尾数は平均2・4匹で、昨年の3・1匹を下回り、01年以降で最低だった11年の1・5匹に次ぐ低さ。松前沖の分布密度は0・1匹(昨年8・8匹)と01年以降で最も低く、函館沖(同0・3匹)も漁獲がなかったため、開始直後は漁獲低調の可能性が出ている。

 最も多く捕れたイカの胴長(サイズ)は、昨年を1a上回る14aで、全体の魚体サイズは昨年より大きく過去5年平均並み。

 分布目安となる水深50bの水温分布は、南側は沖まで高いが、津軽海峡から松前沖にかけては昨年に比べ沿岸近くまで冷たい。

 澤村正幸研究主任は「(初水揚げが45匹だった)11年の再現があるかも。ただ、日本海全体の資源量は悪くないと予想されており、群れの北上に伴って漁獲は上向くだろう。11年も当初の低迷後は急速に漁獲が回復し、漁期前半としてはそれほど悪くない漁況だった」と話している。

提供 - 函館新聞社


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