昨年度の函館市 公共工事発注127億

update 2013/5/11 10:16


 函館市はこのほど、2012年度の公共工事実績(財務部調度課、企業局、病院局発注分)をまとめた。市全体の発注件数と総額は569件、127億1584万円となり、金額で11年度比87・4%増と大幅に上回った。100億円超えは2年ぶり。本年度までの2カ年で整備する函館国際・海洋総合研究センター関連工事の発注が増加の要因となっている。

 昨年度の調度課発注分工事は計421件、86億4324万円で、金額は前年度比76・8%増。総事業費45億円の同センター関連工事の影響が大きい。

 調度課発注分の受注金額上位10社のうち、8社が同センターの関連工事を受注した。1位の高橋組は5位の三光工業、10位の工藤組と共同企業体(JV)を組んで本館棟新築工事の1工区を受注。2位の高木組も4位の平林組、7位の菅原組とのJVで同2工区を請け負った。また、6位の斉藤組と8位の日新建設は同センターの海洋調査研究棟工事を受注した。

 3位の日本電気北海道支社は消防救急無線のデジタル化施設整備、9位のタクマ北海道支店は日乃出清掃工場の修繕工事に携わった。16社が受注金額1億円を超えており、工事1件あたりの平均受注額は2053万円と、前年度比で707万円増加した。

 12年度の企業局発注分は138件、37億4141万円で、金額は前年度(18億9644万円)からほぼ倍増。病院局は前年度発注がなかったが、昨年度は10件、3億3119万円を発注した。

 同課によると、本年度の工事発注見通しは当初予算ベースで73億200万円。主なものでは深堀小学校の校舎耐震改修で4億1630万円、青柳小学校校舎耐震改修4億8130万円、東消防署南茅部支署庁舎新築2億2340万円など。日吉多目的グラウンド(仮称)の整備に伴う旧函館北高校の校舎解体で2億6310万円、市内小中学校の校内無線LAN整備5億1000万円なども予定されている。

提供 - 函館新聞社


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