縄文遺跡群 本年度ユネスコ推薦「困難」 

update 2013/4/23 09:43


 文化庁は、2015年度の世界遺産登録を目指す「北海道・北東北を中心とした縄文遺跡群」について、本年度の国連教育科学文化機関(ユネスコ)への推薦が「現時点ではかなり困難」との認識を示した。道や関係自治体が目指す13年度推薦、15年度の登録は難しい状況となった。

 15年度登録を目指す4件などの準備状況や課題、今後の見通しについて、19日に文化審議会の特別委員会に報告した中で見解を示した。

 4件のうち「長崎の教会群とキリスト教関連遺産」(長崎県、熊本県)のみ、遺産全体の管理計画や推薦書作成などが完成済みであるとし、本年度の推薦について「現時点では推薦可能ではないか」と評価。ユネスコが昨年、各国の推薦件数を「原則1年に1件」としたため、長崎教会群が推薦される公算が大きい。

 縄文遺跡群について文化庁は、管理計画が「構成を含めて検討が必要」、推薦書作成は「内容の更なる検討が必要」と指摘した。また構成資産を北海道・北東北に限る説明の精緻化などを課題に挙げた。

 縄文遺跡群の登録推進会議は24日に青森県で開く会合で、今後の対応を協議する予定。推薦書原案の提出は6月をめどにしている。

 縄文遺跡群は2009年に暫定リストに掲載。4道県の18遺跡で構成し、道南から大船遺跡と垣ノ島遺跡(ともに函館市)、鷲ノ木遺跡(森町)が含まれている。

提供 - 函館新聞社


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