画家ヴィジェ・ルブランから欧州の歴史まとめる

update 2013/3/7 09:36


 美術史学会会員の佐々木慶一さん(28)=函館市時任町=が2月25日、18世紀のフランス画家ヴィジェ・ルブランについてまとめた研究書を刊行した。佐々木さんは「ヴィジェを通じてヨーロッパの歴史の流れを感じてほしい」と話している。

 佐々木さんは函館西高校を卒業後、武蔵野美術大学、パリ国立高等美術学校、金沢美術工芸大学で美術史の研究を進めてきた。日本ではあまり研究されていないフランス宮廷に興味を持ち、研究成果を形に残そうと刊行を決意。構想から執筆まで約2年間を掛けた。

 今回3冊目の刊行となる研究書は「宮廷の画家ヴィジェ・ルブラン 描かれた王妃マリー・アントワネットの祖国」(一粒書房、A5版、108ページ)。マリー・アントワネットら多くの王族の肖像画を描いたヴィジェは、ヨーロッパで12年間の亡命生活を送った。そのうちの1789年を中心に、フランスの皇太子フランセスコの肖像画を検証するなどしてヨーロッパの国際情勢などを明らかにしている。

 佐々木さんは「専門書としてだけではなく、ヴィジェのスケールの大きさを知ってもらうきっかけになれば」と呼び掛けている。

 同書は1冊800円、インターネット販売のみ。希望者は同書房ホームページ(http://www.ichiryusha.com/book/)、問い合わせは佐々木さん(Eメールapm06106@gmail.com)へ。

提供 - 函館新聞社


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