震災2年 金森商船が防災訓練

update 2013/2/24 11:31


 東日本大震災発生から2年になるのを前に、金森商船(函館市末広町、渡邉兼一社長)は23日、金森赤レンガ倉庫で津波を想定した大規模な防災訓練を行った。従業員は津波が押し寄せた場合に備え、迅速に避難誘導をしたり、土のうを積んだりするなど真剣な表情で訓練に取り組んだ。

 同社の施設は震災で建物が浸水するなど甚大な被害を受けたことから、直後の10年5月、11年6月と年1回、津波を想定した訓練をしてきた。冬場に行うの今回が初めて。

 訓練は震度5強の地震と大津波が2時間後に到達するという想定で、従業員37人が参加し、営業開始前の午前6時半から行った。

 館内に津波発生を知らせるアナウンスが流れるとすぐに従業員は客の避難誘導を開始。台湾や韓国など外国からの観光客をスムーズに誘導するため、避難先をそれぞれの言語で書いたボードも用意した。英語で呼び掛けるなどしてスムーズに避難させていった。

 土のう積みはこれまでの訓練を踏まえ、運び出しやすように入り口付近に置いてあり、従業員らは手際良く入り口に積み上げた。最後は従業員も自分の身を守るために避難場所のアクロス十字街まで駆けていった。

 柳谷一美営業部長は「夏場よりも避難、土のう積みとも時間を短縮させることができたが、今回の訓練をもとに防災マニュアルの内容を更新する」と気を引き締めた。渡邉社長は「震災後、訓練を重ねることで従業員の防災に対する意識は確実に高まっている」と話していた。

提供 - 函館新聞社


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