下北がれき焼却も問題点を指摘

update 2012/11/18 10:29


 津軽海峡に面する三菱マテリアル青森工場(青森県東通村)で10月から始まった震災がれきの焼却処理に関する学習会(道南がれき問題を考える会主催)が17日、函館市亀田福祉センターで開かれた。同会の長谷川昭一代表が、下北で核を受け入れる問題点を指摘した。

 約40人が参加。同工場では10月10日から、岩手県野田村のがれきの本格的な受け入れを始めた。1日当たり20トン、計2500トンを搬入し、焼却処理する。

 長谷川さんは、同工場が函館まで直線で約70キロの距離にあり、五稜郭タワーから肉眼で見えると近さを指摘。焼却しても放射性物質が除去できないことや、空間放射線量に異常が出ていること、約50キロ離れた地点で健康被害が出ている事例を示し、下北でがれきを燃やすと「風向きによっては函館を直撃し、雨が降れば有害物質をまき散らす」と警鐘を鳴らした。

 体内に放射性物質を取り込むと、放射線を出し続け細胞を傷つける内部被ばくについて「甲状腺がん、白血病だけに注意していればいいのは大間違い。心臓の筋肉など全身に影響を与える」と説明した。

 下北でのがれき焼却は、函館を含む北海道に何の情報も知らされておらず、被ばくを防ぐためにどの程度の対応がなされているか疑問があると強調。「春をすぎれば(函館に向かって)東寄りの風が吹いてくる。中止させなければ」と訴えた。

 このほか、本間勝美市議が亀田中野町で建設計画がある産廃最終処分場の問題点を取り上げ、福島県から函館・道南に自主避難した人たちでつくる「福島避難者ネットワーク―函館」の鈴木明広代表が福島での汚染実態について話した。

提供 - 函館新聞社


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