肉牛の販売戦略探る、森で道研究会大会

update 2012/11/6 09:41


 【森】道内の肉牛生産者らが集う「第17回北海道肉牛研究会大会」が5日、森町赤井川のグリーンピア大沼で開かれた。講演や討論を通じ、道産牛肉の今後の販売戦略などを探った。

 渡島管内での開催は2007年以来5年ぶり。約110人が参加した。新名正勝会長があいさつで、枝肉相場の低迷や飼料価格の高騰、輸入牛肉の規制緩和を指摘し「知恵と工夫を絞って生き残ることが必要。良い情報を得て、大切な人とのつながりをつくってほしい」と呼び掛けた。

 グループ全体で1万1200頭を飼育する小澤牧場(七飯町)の小澤嘉徳社長が「はこだて大沼牛」のブランド化について報告。3つの商標の取得や、計410fに上る粗飼料生産、定時・定量・安定した質、消費者との顔の見える交流を重視していることを強調した。「生産者と消費者の絆を大切に育ててきたからこそ、今の規模になった」と話した。

 渡島農業改良普及センター(北斗市)の長尾安浩主査が、木古内町内の4戸が肥育する「はこだて和牛」について説明。あか毛和種の特徴として黒毛和種に比べ「低コストで省力的」とし、「サシ(脂肪交雑)は少なめだが、柔らかい。量がたくさん食べられるおいしい肉」と紹介した。

 大会では、肉牛振興に貢献した道南ファーム(鹿部町)の黒田明社長に本年度研究会表彰が贈られた。

 6日は、北里大八雲牧場などの肉牛生産を視察する。

提供 - 函館新聞社


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