梶谷氏が初当選 森町長選

update 2012/10/16 10:21


 【森】任期満了に伴う森町長選挙は14日、投開票が行われ、無所属の新人で、旧砂原町長の梶谷恵造氏(56)が4295票を獲得、現職の佐藤克男氏(62)、いずれも新人で前副町長の増田裕司氏(59)、元道議の河野光彦氏(71)を下して初当選を果たした。

 今回の選挙戦は、現職の佐藤氏の1期4年間に対する評価が争点となった。議会との対立を批判し、融和の必要性を訴える新人3氏が立候補し、4人による激しい争いとなったが、投票率は73・97%と3人の選挙戦だった前回(2008年10月)を0・43ポイント下回った。

 当選した梶谷氏は、町内の河川を活用し、水力発電等の自然エネルギーによる売電事業の実施を公約に掲げ、選挙戦を戦った。出馬表明は8月と遅く、大きな組織票もなかった。しかし、女性後援会長や現職の女性町議、一部の町議や町民有志で構成する「森町を考える会」などを中心とした草の根の活動で、「相当数の女性票を取り込んだ」(陣営幹部)。さらに、陣営は、旧砂原町出身の梶谷氏が森町中心部で苦戦を強いられると読み、支援する町議らがそれぞれの地盤で丹念な活動を行った。

 梶谷氏は当選から一夜明けた15日午後、町役場で当選証書の附与式に出席。「気が引き締まる。改めて重大な任務をいただいたと感じている」と語り、喜びをかみしめた。

 一方、現職の佐藤氏は、4年間で財政調整基金の積み上げや役場職員の意識改革などを断行した実績をアピールし、選挙戦では「過半数をとらなければ意味がない」と宣言。梶谷氏を含め、対立候補が複数出馬したことから、現職有利の選挙戦との観測が広がったが、支持を固め切れなかった。

 前副町長の増田氏は、梶谷氏と同様、佐藤町政を批判。町政の刷新を訴え、町立国保病院の改革などを訴えたが、大票田の森町中心部での票が伸びず、敗れた。元道議の河野氏は最後まで独自の戦いを貫いたが、及ばなかった。

 梶谷氏は1956年、旧砂原町出身。足利工大卒。会社役員を経て、2002年に砂原町長就任。森町との合併に伴い05年に町長失職。同年から07年まで新しい森町の教育長を務めた。

提供 - 函館新聞社


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