「くらし安心110番」利用好調 半年で相談1700件

update 2012/10/13 10:44


 函館市が本年度、市民相談に関するワンストップ窓口として開設した「くらし安心110番」の利用が好調に推移している。上半期(4〜9月)の利用実績は1774件と、東日本大震災前の2010年度の一般相談から約3割増加。市の関係部局との調整を経て解決した案件が102件あり、市くらし安心課は「想定していた以上に市民に定着している」とみている。

 くらし安心110番は、市民から相談が寄せられた際に担当部局を紹介するまでの“たらい回し”を未然に防ぐことが狙い。複数の部局にまたがる相談内容に際しては、これまで担当部署につなぐまで時間がかかるケースがあったが、同課があらかじめ内部調整、確認することでたらい回しを防ぐ。

 同課によると、利用は開設直後の4月で300件、5月310件、6月313件と推移。7〜9月も260〜300件と一定の利用がある。

 昨年度は東日本大震災関連だけで「年間1000件以上の相談があった」(同課)ため単純比較はできないが、震災前の10年度同期比で401件増えたほか、09年度同期比からは604件増加している。

 他の部局と調整して処理し、相談者に結果報告したのが102件。土木部関連が26件と最多で、道路・マンホールの損傷や街路樹に関する内容が目立つ。中には今夏の節電要請に伴い「街路灯の点灯時間を短縮しては」といった提言もあった。都市建設部関連も23件と多く、主なものでは市営住宅での住人トラブル、老朽化した空き家に関する相談などを扱った。

 同課は「これまで以上に迅速に対応するケースが増え、職員の意識の高まりを実感している。各部局の業務や連絡先の周知不足という課題も見えたが、相談をいったん受け止めることで動きは早くなる」と話し、利用を呼び掛けている。

 専門スタッフ4人体制で相談に応じており、受け付けは平日午前8時45分〜午後5時半。電話0138・21・3110。

提供 - 函館新聞社


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