震災がれき 道南は処理なしの公算大

update 2012/9/27 11:50


 震災がれきのうち、岩手県内の漁具・漁網(不燃物)の自発的な受け入れを表明している南部桧山衛生処理組合(江差町、上ノ国町など5町)が、受け入れ中止の方向で調整を進めていることが26日、道などへの取材で分かった。既に渡島西部広域事務組合(木古内町、知内町など4町)は受け入れないことを道に通知。搬入中止となった可燃物と木くずを含め、道南での全てのがれき処理が不要となる公算が強まった。

 環境省は、同県の漁具・漁網8万トンの処理見通しが立っていないとし、道に市町村などとの受け入れ調整を要請。道は8月、前向きな渡島西部、南部桧山のほか、稚内市、日高管内浦河町、胆振管内白老町の5団体・市町に職員を派遣、現状を説明した。

 道によると、南部桧山は受け入れの可否について、まだ態度を明らかにしていない。ただ、受け皿と想定する民間業者の最終処分場の種類が「安定型」で、受け入れ可能な5品目(廃プラスチック類、ゴムくず、金属くず、ガラス・コンクリート・陶磁器くず、がれき類)に、漁具・漁網が該当しない。道は「現地には南部桧山の処分場で賄えるものはなく、受け入れは難しいとの認識だ。(道南に漁具・漁網が搬入される)可能性は低い」(環境生活部)という。

 渡島西部は今月18日の定例会で、困難との意向を表明。24日付の文書で道に伝えた。放射性物質への不安が払拭(ふっしょく)し切れないことや、付着物を取り除き裁断する作業が必要なことも加味した。

提供 - 函館新聞社


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