同志社大 八田学長インタビュー 医学部新設に最大限努力

update 2012/8/19 12:39


 学校法人同志社(京都)の理事長で同志社大の八田(はった)英二学長が18日、函館新聞のインタビューに答え、函館市の医学部新設打診について「医学部は新島襄の強い希望でもあり、機会があれば最大限つくる努力をしたい」と意欲を表明した。医師が多い西日本での設置は困難で、東日本の自治体と連携する以外に手立てはないと指摘、函館は「(候補地の)一つとして可能性はある」と述べた。

 八田学長は「第30回函館キャンプ」に参加するため、17日夜に来函した。

 学内での検討状況について八田学長は、「(法人の)理事会主導で情報収集している。いくつかの自治体から問い合わせがあり、函館を含め希望を聞くだけの段階。同志社としてどうこうするということを、まだ検討を始めていない」と述べ、国の設置基準や政治判断などを見極める必要があると強調した。

 工藤寿樹市長が2回、京都を訪れて懇談したことに触れ、「市立函館病院を連携病院とすることや、駐車場の土地提供の用意があるという話は受けている。ただ、このままいけば、同志社が医学部の建物を造ることになるだろう。100億円ぐらいは必要になる」との見方を示した。医師を地元に残すための奨学金制度も必要と指摘した。

 財政問題に関し「(自前の)病院がいらないのならば、かなり負担は楽になる。他の部分でかかる初期投資について、学内のコンセンサスが得られるかどうかだ」と述べた。

 函館市のほか、東日本のある市からオファーが来ていると明かし、誘致には医師会の動きや政治力が鍵を握るとの見方を示した。

提供 - 函館新聞社


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