昨年度渡島管内の観光客919万人、調査以来最少

update 2012/6/26 12:38


 渡島総合振興局は25日、2011年度の管内観光客の入り込み数と訪日外国人宿泊者数(いずれも速報値)を発表した。観光客数は前年度を3・6%下回る919万8000人で、現行方法で調査を始めた1997年度以降、過去最少。昨年3月の東日本大震災の影響で、道外、外国人客が4〜6月に大きく落ち込んだのが要因。外国人宿泊者数も、福島第一原発事故の風評被害と円高の影響で大幅に減少した。

 観光客は昨年7月以降の道内客の入り込みが好調なため、震災直後の落ち込みをカバーした格好だ。


 道外客は429万6000人(46・7%)で前年度比8・6%減。一方、道内客は490万2000人(53・3%)で同1・4%増。震災前に東北を訪れていた修学旅行先が道内に振り替えられたほか、観光客が広範囲に周遊する傾向が強まったため。

 月別では、4月に同22・8%減、5月に同14・8%減、6月に同16・5%減と大幅に落ち込んだ。今年2月も大雪の影響で同9・4%減。7月以降は前年度を上回り、震災当初の自粛ムード緩和に加え、道内客が大きく増えたことが数字を押し上げた。

 市町別では函館市、松前町、七飯町、八雲町で前年度を下回った。函館市は下げ幅が最も大きい同10・4%減の410万8000人。国内での観光自粛や原発事故の風評被害が響いた。

 一方、木古内町が同29・5%増、森町が同22・2%増、鹿部町が15・6%増とそれぞれ高い伸び率を示した。

 外国人宿泊者数は前年度を27・7%下回る12万7000人で、実数にして4万9000人減った。台湾が前年度並みの8万9160人と最も多かった。5月に台湾要人が来道し、道内旅行への不安感が和らぎ、10月以降チャーター便が増えたため。函館―仁川間の定期便が12月まで運休した韓国は同71・2%減の1万974人。3位が中国、4位がシンガポールだった。

提供 - 函館新聞社


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