女性15%DV経験 男性は6.6% 函館市調査

update 2012/3/5 11:16


 函館市が昨年8〜9月に行った調査によると、配偶者などから身体的・精神的暴力を受けるDV(ドメスティック・バイオレンス)を経験したことのある人は、女性が15・1%、男性は6・6%に上ることが分かった。5年前と比べて女性は2ポイント下がったものの、市市民部は「DVは相談できない人もいる。率もまだまだ高いので、相談窓口などをもっと周知する必要がある」と受け止めている。

 経験のある暴力で、最も多かったのは「大声で怒鳴られたことがある」で、女性が26・7%、男性は13・5%と目立った。このほか、「押したり、つかんだりなどされた」といった軽度の暴力が女性8・7%、男性5%と高く、「無視」は男女とも約7・5%に上った。「性的行為の強要」は女性が5・9%と目立った。 また「自分以外でDVを見聞きしたことがある」が女性47・3%、男性は37・6%となり、女性は約半数に上った。5年前と比較して女性は2・6ポイント増加、男性は3・3ポイント減だった。

 市はDV撲滅に向け、2008年度から相談窓口を紹介する携帯カードを女性の目に止まるよう函館美容業協同組合に約2200枚、10年度には地域を見守る民生委員に約2000枚を配布するなど、徐々に周知の幅を広げている。

 調査結果ではこのほか、セクシュアルハラスメント(セクハラ)は「経験したことがある」が、女性は同比10・2ポイント減の13・9%、男性は同比4・1ポイント減の1・3%だった。新たに設問に加えた若者間で起こるデートDVについて、「知っている」と答えた人は全体の18・7%にとどまった。

 同部は「セクハラについては十分社会に認知されてきたことや、会社で防止に向けた取り組みが広まってきていることが減少の要因では」とみている。

 調査は「男女共同参画に関する市民・事業者意識調査」として5年ごとに実施。市民は20歳以上の男女各1000人(回収率37・8%)、事業者は市内に所在する300事業所(同42・3%)を無作為で抽出した。

提供 - 函館新聞社


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