「安心ボトル」無料配布へ 函館市、一人暮らしの高齢者1万7000人に

update 2012/3/4 10:12


 一人暮らしの高齢者が自宅で倒れたり、災害に見舞われた場合の迅速な救命活動に役立ててもらおうと、函館市は新年度、一人暮らしの65歳以上の高齢者を対象に、医療情報を書いた紙などを入れて緊急時に活用する医療情報キット「安心ボトル」を、無料配布する。ボトルは冷蔵庫の中に入れてもらう考えで、早ければ今秋から送付する。市は「駆け付けた救急隊員らの適切な救命活動につなげたい」と話している。

 安心ボトルは2008年に東京都港区で導入されて以降、全国的に広がっている取り組み。一人暮らしの高齢者の場合、災害時や急病の際に身元確認が困難な場合があるため、いざという時にボトルの中身を確認することで迅速な救助に結び付ける目的。

 ボトルは長さ20センチの円筒状プラスチックケース。この中に名前やかかりつけ医、持病、服用薬などを書いた紙のほか、本人の顔写真や保険証、診察券のコピーなどを入れ、冷蔵庫の中に置いてもらう考え。

 また、救急隊員らにキットの存在を知ってもらうため、専用のシールを作成し、玄関ドアの裏側と冷蔵庫に張ってもらう。シールは北海道コカ・コーラボトリングが作成。同社は3年前に市と包括連携協定を結んでおり、地域貢献の一環として作る。

 市は新年度予算案に関係経費170万円を計上しており、一昨年の国勢調査結果を基に、65歳以上の一人暮らしの高齢者約1万7000人に配布する予定。市介護高齢福祉課は「町会や社会福祉協議会などの協力を得るか、市で自力で配ることが考えられる。配布方法は今後考えたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


前のページにもどる  ニュースをもっと読む


ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです