11年函館空港、旅客数 前年比11・9%減

update 2012/1/19 11:41


 函館空港を2011年に利用した旅行客(定期便のみ)は、前年より11・9%減少し139万4499人となった。東日本大震災の影響で3月中旬から夏にかけての減少が特に顕著で、国際線は全く飛ばない月もあった。函館市港湾空港振興課は「震災により出入りともに旅行需要が冷え込んだ」とみる。

 同空港を利用する旅行客は1998年をピークに減少傾向にある。2010年は158万2464人で、11年はこれより18万7965人減と大幅に減らした。

 月別で最も減少幅が大きいのは震災のあった3月で、前年同月比30・4%減だった。次いで4月は同27・5%減、5月は同20・6%減と、6月まで対前年20%超の減少が続き、ゴールデンウイークや初夏の旅行需要に大きな影響を与えた。同課は「震災前は前年比90%台だったが、その後の影響は顕著に表れた」とする。

 8月以降はほぼ前年並みに回復したが、11、12月の冬観光シーズンはさほど振るわなかった。原因について同課は「不明」としながらも、航空各社では数年前からニーズに沿った機材繰りを行う動きがあり、これが影響した可能性もあるとした。

 国内線では最も減少した3月は同28・9%減だったがその後回復し、8月は同1・6%増、9月は同2・0%増と増加に転じた。年間では同10%減となった。

 一方、国際線(チャーター便を含む)は4月に全く飛ばない事態となったが、5月以降は台湾からのチャーター便を中心に順調に伸び、年間では同46・5%減に。チャーター便のみでは同16・3%減少にとどまった。

 12年の見通しについて同課は「昨年秋から需要が戻りつつあるため、今後もこの調子で回復することを期待する」とした。

提供 - 函館新聞社


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