秋サケ漁 あす解禁 来遊予測は少なめ…

update 2011/9/7 10:06


 渡島管内で8日、秋到来を告げる秋サケ定置網漁が始まる。ことしの解禁日は今月1日だったが、自主休漁、自主規制措置を経てのシーズン入り。道総研さけます・内水面水産試験場(恵庭市)の来遊予測によると、渡島を含むえりも以西噴火湾が98万匹(2010年比11%減)、えりも以西道南が112万匹(同31%増)で、いずれも漁獲量は平年を下回る可能性がある。10年の不漁が頭をよぎり、漁業関係者には不安も漂っている。

 渡島海区漁業調整委員会によると、渡島定置漁業協会(堺兼巳会長)が同1〜3日は資源管理に取り組む漁業者を対象にした「資源管理・漁業所得補償対策」に対応し自主休漁を決定。続いて、渡島秋さけ資源対策連絡協議会が同4〜7日について親魚確保のため自主規制措置を取った。10年も同1〜7日、09年も同1〜10日に自主規制措置を取っていた。操業期間は長万部漁協から松前さくら漁協まで漁協ごとに異なるが、12月9〜20日の間に終わる。

 10年の全道の秋サケ来遊実績は3975万匹で、最近10年間では08年の3872万匹に次いで2番目に少なかった。えりも以西噴火湾は110万7000匹で、最近10年では平均的。えりも以西道南は86万1000匹で、最近10年間では3番目に少なかった。猛暑による高水温などの影響で、えりも以西は不漁に終わった。

 11年の来遊予測では、全道は4100万匹(同3%増)と少なめ。予測通りだと最近10年では3番目の少なさとなる見通し。えりも以西噴火湾は98万匹、えりも以西道南は112万匹と予想。噴火湾は平年並みだった10年より落ち込み、道南は不漁だった10年より上向くが、ともに平年を下回る厳しい水準にとどまる可能性がある。

 同委員会は「予測は芳しくないが、不漁に終わった昨年の分も、ことしは捕れてほしい」と期待を込める。

 桧山海区漁業調整委員会によると、桧山管内の解禁日は今月3日だったが、6日現在、台風12号の影響で定置網の設置が完了せず漁は始まっていない。桧山を含む日本海南部の来遊予測は80万6000匹(同48%増)を見込む。

提供 - 函館新聞社


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