函館市が1月から実証実験、「光iフレーム」活用し情報提供

update 2010/12/22 12:34


函館市は、NTT東日本がこのほど開発した家庭向け情報端末「光iフレーム」で、行政情報を提供する実証実験を来年1月から開始する。同社のフレッツ光回線を使用し、行事予定や文化・スポーツ、観光情報を発信する取り組みで、同社が1月から端末2000台を希望する市民に無償貸与することに合わせて実施する。実験は3月までの3カ月間で、市によると、自治体が光iフレームを使った情報発信は全国初の試みという。

 光iフレームは、7インチのディスプレーを持つフォトフレーム型の端末。タッチパネルを操作するだけで、家にいながら地元商店やスーパーの割り引き、イベント情報などが得られる。無線LANに対応しており、使用するには同社との光回線契約が必要となる。

 市は、函館に関する情報がインターネットやモバイルなどさまざまな手段で発信されている一方、「ネット環境が複雑になり過ぎているのが現状。高齢者や端末操作に不慣れな市民にとっては情報が多く、活用が困難」(経済部)と分析。市民が必要な情報を迅速に見つける手法として、新端末に着目。

 ネット上で電車の乗り換え案内などを提供している「ジョルダン」(東京)が、光iフレームを用いて商業や観光情報などの配信サービスを始めることに合わせ、同社から市に情報提供の依頼があったことで参加を決めた。

 具体的には、タッチパネル上に表示される「函館市からのお知らせ」の項目に触れることで、市主催の行事やごみ収集日、観光、防災などの各種情報が得られるようにする。一例として、市内のAED(自動体外式除細動器)設置場所を、地図上で一覧表示することなどが可能となるという。

 市は今市議会定例会で、緊急雇用対策として関連予算870万円を計上。可決されればジョルダンと情報入力に関する委託契約を結び、システム上に組み込まれるアプリケーションをジョルダンが設計。同社が市内に設置する拠点で、8人を雇用する流れとなる。

 NTT東日本が1月から希望者に対し、端末2000台の無償貸与を計画しており、同部は「この機会に利用者へのアンケート調査を行い、利用実態の把握に努めたい」と話している。

提供 - 函館新聞社


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