心肺停止で函病救命救急センターに搬送…後遺症無く社会復帰 5年前の倍に
update 2006/5/4 14:19
市立函館病院救命救急センター(小出明知センター長)に2005年度搬送された院外心肺停止症例は252例で、脳や身体機能に後遺症なく社会復帰したのは7例だったことが分かった。社会復帰した割合は2・8%で、10年前の0・9%、5年前の1・3%を大きく上回った。
道南圏メディカルコントロール協議会(座長=三上勉・函館市消防本部次長)がまとめた。
社会復帰した7例のうち、病院到着前に電気刺激などで心臓の動きを正常に戻す除細動を施したのは5例。このうち2例は自己心拍を再開した。
小出センター長は「除細動をしたことばかりではなく、消防救急と病院救急の連携が大きな役割を果たした。今後も病院と救急隊員の一連の作業の流れが求められる」と指摘。「患者について、何を伝えるのかは救急隊員の力量。伝えられた情報を活用するのは病院の総合力」と力説した。救急救命士の行う作業を教育し、生存率向上を図りたいとの考えを示した。
7例のうち、救急隊が現場到着前に、家族ら近くにいた人が心臓マッサージをしていたのは2例。小出センター長は「市民の助けがあれば生存率はさらに向上する。消防署での講習があるので参加してもらえれば」と話している。
提供 - 函館新聞社
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