帯広便など減便示唆…エアトランセ

update 2007/2/8 12:18

 函館―新千歳など3路線の廃止を決めた地域コミューター航空、エアトランセ(函館市高松町、江村林香社長)は7日、既存路線の函館―帯広、函館―女満別の2路線について毎日の安定運航を続けていく考えを示した。ただ、両路線とも2往復体制からの減便やチャーター便転換など、見直しも視野に入れていることを示唆し、新たな事業展開の準備を進めていることを明らかにした。

 一部報道で定期便事業からの撤退が伝えられたが、同社は「非常に困惑している」とコメント。江村社長は8日午前、同社で記者会見を予定している。

 同社が7日に発表した文書では、搭乗率は低いものの函館―帯広、函館―女満別の安定運航を続けていくことで、各地域の活性化に役立ちたいとしている。ただ、利用客に迷惑をかけない形での修正を行い、今後は「新たな事業展開の各種準備は進めている」とした。

 路線の縮小や同社の事業展開について、函館空港ビルデングは「いろいろと相談を受けてきたが、具体的な運航計画について正式には聞いていない」とし、近日中にも江村社長から直接、事情を聴く予定。市港湾空港部は「函館を拠点にした航空会社の経営モデルとしてチャレンジしている点からも、何とか頑張ってほしい」と話している。

 エアトランセは、医療機器製造販売会社シェンペクス(群馬県前橋市)が立ち上げた航空会社、エアァシェンペクスが前身で、就航前に事業譲渡され2004年8月に会社名を変更して設立。05年3月に函館―帯広で運航を開始した。

 同年10月には函館―新千歳、新千歳―帯広を、06年4月には函館―女満別、同6月には新千歳―女満別を次々と就航。また、保有機も同10月に3機とし、同11月には函館空港に隣接する格納庫に事務所を集約するなど、業務を拡大してきた。

 しかし、同年12月から帯広―新千歳を運休したのを皮切りに、この2月からは函館―新千歳、新千歳―女満別も運休。6日には、4月から運休3路線と、同社の新千歳運航整備基地を廃止することを発表したばかり。

 搭乗率も低迷が続き、当初の目標70%には及ばず、1月は函館―帯広で46・7%、函館―女満別で38・3%にとどまった。

提供 - 函館新聞社



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