05年度の健診受診者、8割が病気・予備軍

update 2007/2/5 14:25

 市立函館保健所が実施している基本健診で、2005年度の受診者の約8割が何らかの病気か、その予備軍の状態であることが、同保健所のまとめで分かった。血圧測定、採血による脂質検査や糖尿病検査などで基準値を上回り、高血圧や高脂血症など生活習慣病の疑い、肥満傾向が指摘された。同保健所は「健診結果から生活習慣を見直し、予防や早期対処につなげてほしい」と話している。

 自営業や専業主婦ら定期的に健診を受ける機会のない満40歳以上の市民を対象に、市総合保健センター(五稜郭町23)で平日に週3回、土・日曜、夜間は月1回、4―11月は各町会館を巡回して実施している。

 05年度の受診者1万3564人(男性4376人、女性9188人)のうち、異常なしと判断されたのはわずか2308人(17・0%)。

 今は病気ではないが放置すると発病の恐れがある状態の「要指導」は4050人(29・9%)、医療機関での詳しい検査を要する状態か、既に受診済みで現在の治療継続が必要な「要医療」は7206人(53・1%)だった。

 過食や運動不足による内臓脂肪型の肥満と、糖尿病や高脂血症、高血圧などの生活習慣病の2つ以上を合併した状態が「メタボリックシンドローム」。40―74歳の男性で2人に1人、女性は5人に1人が該当または予備軍といわれている。血管の状態を悪化させ、脳卒中や心臓病に至る危険性が高まる。

 同保健所が把握する受診対象者5万9208人に対し、05年度の受診率は22・9%にとどまっいてる。2000年度の受診率は15・0%で、休日や夜間に健診日を設け、40歳になった人を住民基本台帳から抽出し、案内を送付するなどの手だてを講じた結果、7・9ポイント上昇した。徐々に増えているものの、依然として受診率は低い。

 同保健所は「生活習慣病はじわじわと体をむしばんでいくので、自分の体の状態を知るため、年に1回は健診を受けてほしい」と呼び掛けている。

 健診についての問い合わせは同保健所成人保健係TEL0138・32・1532。

提供 - 函館新聞社



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