函館高専 新入生にPC所持必須化 教員と学生、共同で授業展開

update 2018/1/18 07:14


 函館工業高等専門学校(函館高専、(※))は2018年度の入学生(定員200人)から、個人用パソコン(PC)の所持を必須化し、授業での活用を始める。教員と学生がファイルを共有して授業を展開したり、学生の主体的、能動的な学びにつなげたりすることが狙い。道内4高専では初、全国高専でも先駆的な情報通信技術(ICT)教育の推進事例として、函館発のモデル化を目指す考えだ。

 同校には授業用のコンピューター室やタブレット端末iPad約200台があり、校内ではインターネット接続環境を完備。情報系の4、5年生を除けば、PCの所持率はそれほど高くはないという。導入に向け、昨年春から、教員の研修など準備を進めてきた。

 導入後は、教員と学生が双方向でファイルを共有し、共同で課題に取り組むことが容易になる。教員の板書を学生がノートに書き写す代わりに、画面に表示された資料に学生がメモを書き込むことも可能。テストでは回答状況が同時に集計されるため、教員が学生の理解度を把握しやすい利点がある。授業の重要なポイントを記録して配布することで、休んだ学生や復習にも活用できる。

 入学直後の授業から導入する方針で、希望者には4万5000円程度で購入できる端末を手配。同時にセキュリティーやSNS活用のモラルなどICTリテラシー教育にも力を入れる。

 小林淳哉副校長(物質環境工学科教授)は「学生はさまざまな学習コンテンツを活用し、より創造的な学びができる。将来、技術者や研究者となるための訓練にもなる」と話す。一方で「教える側も変わらなければならない。1から10まですべてを教えるのではなく、素材を用意し、学生をサポートする役目が必要になる」としている。

※●野茂校長(タダノシゲル)校長、●は人偏に且(かつ)。文字化け防止のため置き換えました(e-HAKODATE)

提供 - 函館新聞社

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