江差追分会とアイヌ民族博物館が連携協定

update 2017/7/31 07:57


 【江差】江差追分会(会長・照井誉之介町長)と胆振管内白老町のアイヌ民族博物館(野本正博館長)は30日、連携協定を結んだ。江差で締結式があり、根強い関係や文化財産の理解に努め、世代継承の弾みに力を入れる。また国内外PRとして2020年東京五輪・パラリンピックでの双方の伝統芸能の披露を目指す。

 江差追分踊りの着物にはアイヌ文様が活用されている。その詳細は不明だが、先人への敬意を込めて各分野との融合による新たな魅力の増進を図ろうとする両者の活動姿勢が合致。2015年12月に同会が「追分踊りの着物を見てほしい」と野本館長に働きかけたのを機に連携を密にしてきた。

 締結式で野本館長は「互いの交流は江戸時代から。北海道を代表する芸能は江差追分と私たちが伝承しているアイヌ古式舞踊だと思う。2020年に向けて互いの文化を伝承保存、さらに発展できるような事業をしたい」。照井会長は「(連携協定が)北海道と日本の文化の多様性を広く発信する一つの起爆剤になる。これまでの戦いやわだかまりを一掃して平和に文化を社会に発信できる」とした。

 博物館職員のアイヌ古式舞踊と江差追分を習う子どもらの合唱、アイヌ輪踊りで締結を祝った。8月27日には白老で江差追分のほか、ニシンで栄えた当時のにぎわいを伝える「江差沖揚音頭」が初披露される予定。

提供 - 函館新聞社

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