97%がメニューに地場野菜 飲食店など 市がアンケート

update 2017/6/15 07:53


 函館市は、地場産農産物活用実態調査の結果をまとめた。市内飲食店と宿泊施設の約97%がメニューに地場産野菜を使っていることが分かった。コメは約50%が地場産を使用しており、地産地消が一定程度進んでいる実態が明らかになった。今後、地場産野菜の使用を増やしたいと考える割合は約45%で、使用にあたり価格、流通量、品質、生産者とのつながりが課題として浮かび上がった。

 調査は、函館大に委託し今年1月10日〜2月14日に実施。市内の飲食店と宿泊施設合わせ1287軒にアンケート調査票を配布し、595軒が回答(回収率46・2%)。地場産農産物とは渡島、桧山管内で生産されている野菜、コメと定義した。

 メニューに地場産野菜を使用している割合は「使用している」が96・9%、「使用していない」が3・1%。1年を通じた地場産野菜の使用割合は「50%以上」が36・8%と最も多く、次いで「75%以上」が28・3%、「25%以上」が16・5%の順。50%以上の割合は70・6%に上り、一定の割合で使用されている現状がうかがえる。

 野菜の仕入れ先は道南の小売店(八百屋など)が72・0%、スーパーが52・2%と高く、仕入れの際に重視することは品質(44・5%)、価格(27・1%)、国産(14・5%)と続いた。

 今後の地場産野菜使用の意向を聞いたところ「増やしていきたい」が45・3%、「現状維持」が43・2%となり、「減らしたい」はなかった。使う場合の課題として「価格が下がれば」が56・3%と最も多く、「市内での流通が増えれば」が49・8%、「品質が上がれば」が31・9%、「生産者とつながれば」が24・6%の順だった。

 一方、地場産米を使っている割合は50・4%、使っていない割合は49・6%とほぼ同率。産地を渡島、桧山に限定しているため、道産に広げると、地場産米の割合はさらに高いとみられる。仕入れ先は道南の小売店(米穀店など)が62・2%と1位、仕入れる際は品質(42・1%)を重視しており、地場産米の評価が高い。また、地場産米を使っている飲食店と宿泊施設のうち、73・4%は年間を通じて100%地場産米を使っており、特に道南産「ふっくりんこ」が多い。

 9日の定例会一般質問では、川村真一農林水産部長が「地場産の食材を活用した『食』で来函者をもてなすことが、食の産業化を推進する上で重要だ」と述べている。

提供 - 函館新聞社

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