アイヌと和人のコラボCD 新井満さんと秋辺さん制作

update 2017/1/10 21:29


 【七飯】ヒット曲「千の風になって」の訳詩、作曲で知られる七飯町大沼在住の芥川賞作家、新井満さんがこのほど、ユーカラ劇の脚本演出家で、アイヌ民族の秋辺デボ(日出男)さん(釧路管内阿寒町在住)と共同で制作した曲「イランカラプテ〜君に逢えてよかった〜」のCD(1500円)を発売した。親しみやすい、ゆったりと流れるメロディーに、北海道の雄大な自然や旅人を温かく迎え入れる言葉をつづった。新井さんは「アイヌと和人がコラボレーションした画期的な曲」と話す。

 アイヌ語の「イランカラプテ」は「こんにちは」のほか、「あなたの心にそっと触れさせてください」という意味も込められている。

 新井さんは知人を通じて秋辺さんと知り合い、2013年に函館で行われたイベントで対談したのをきっかけに、曲を作ろうと話しがまとまった。新井さんと秋辺さんが作詞し、新井さんが作曲。互いに手紙やメールでやりとりしながら曲作りした。「千の風になって」と同様、七飯町東大沼の自宅で曲が誕生。完成に約3年かかった。

 この曲は道が推進する「イランカラプテキャンペーン」の応援ソングとして使われている。また、政府主導のアイヌ政策推進会議(座長・菅義偉内閣官房長官)で行うキャンペーンのイメージソングにもこのほど、採用された。

 新井さんは「はるばる来てくれた人への感謝の思いをコンセプトに、大自然と生命は共生するというアイヌの世界観を表した。いろいろな国の言葉で訳され、たくさんの人に親しまれる曲になってほしい」と話す。

 CDでは新井さん、秋辺さんがそれぞれフルコーラスで歌っているほか、オーケストラの演奏やカラオケバージョンも収録している。

 函館空港ビル2階の南北海道物産館や函館物産コポロ(函館市元町30)、大沼国際交流プラザ(七飯町大沼町85)、オーヌマ・ツルガ・オーベルジュ・エプイ(同)で販売している。

提供 - 函館新聞社

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