大間の危険性考えて 小出さんが講演

update 2015/11/2 10:17


 元京大原子炉実験所助教で、40年以上にわたり反原発を訴える小出裕章さんが1日、カトリック宮前教会で講演した。大間原発(青森県大間町)の問題点にも言及し、「30キロという距離に住む皆さんには、危険性を踏まえ、心して考えてほしい」と語った。

 大間原発の建設に反対する市民グループ「大間とわたしたち・未来につながる会」(野村保子代表)が主催。約200人が聴講した。

 小出さんは1950年代、日本が国を挙げて原発を推進した経緯を説明しながら、「海外が70年代にリスクに気付いて撤退を開始した一方で、日本国民は“幻の夢”に酔い続けた」と指摘。福島第一原発事故により、今も放射能汚染に苦しむ住民や原発作業員の現状を語った。

 その上で「原発の暴走を許した大人は、責任のない子どもたちを被ばくから守らなければならない」と強調。「高度な汚染を受けなかった私たちがすべきなのは、福島を決して忘れないこと」と呼び掛けた。

 また、大間原発が世界で初めてフルMOX燃料炉となることに関し、「日本は他の原発で分離したプルトニウムを、長崎原爆4000発分に相当する48トン保有しており、世界から危険視されている。大間はプルトニウムを燃やすための原発だ」と訴えた。

提供 - 函館新聞社


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