短期決戦「就活」手さぐり 活動解禁3月に繰り下げ

update 2014/12/22 10:19


 現在の大学3年生から就職活動(就活)の解禁が12月から3月に繰り下げられるのに伴い、函館市内の4大学(北大、道教育大函館校、公立はこだて未来大、函館大)では、手探りながらも活動をスタートさせた。既に業界研究会を開いた大学もあるが、多くは説明会の時期を後ろにずらして対応。短期決戦が見込まれており、学生は解禁前にいかに準備するかが重要となりそうだ。

 学業優先のため、政府の要請を受けて経団連が決定した。今の4年生までは、就活解禁が3年生の12月だったのに対し、2016年卒業予定者から3カ月後ろ倒しに。企業の選考は4年生の8月(今の4年生は4月)から始まり、学生の活動期間が短縮される。

 北大水産学部・大学院水産科学院は、合同企業セミナーの開催を12月から3月にずらした。函館キャンパス事務部は「解禁までは企業からの働き掛けがない分、自分で行う事前準備が必要になる」。

 道教育大函館校も、12月に札幌で開催していた5キャンパス合同企業説明会を3月に変更。函館校独自の業界研究会は、開催の可否を検討している。担当者は「短期勝負で日程が過密になり、学生にとっては厳しい」と話す。

 一方、繰り下げの影響は少ないとの見方も。未来大の担当者は「学生は春休みを利用し、首都圏や札幌に出向いて情報収集するだろう。従来の就活と大差がないのでは」。春休みにインターンシップ(就業体験)を行う企業も多く、学生との接触を早める動きもあるという。

 今月13日に、業界研究会を開いた函館大キャリア開発課の高橋勝美課長は「早い時期での就活に向けての意識づけができた」と手応えを話す。「これまでは大手が失敗したら、中・小企業に目を向けることが可能だった。今度は期間が短いので、最初から業種や企業を絞ることも必要になるのではないか」と指摘する。

提供 - 函館新聞社

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