東北・北関東で集中PR、新幹線で函館市来年度

update 2014/10/31 10:07


 函館市の工藤寿樹市長は30日の定例会見で、北海道新幹線開業を見据えた観光客誘致について、来年度は首都圏でのプロモーション活動をやめ、盛岡市以南の東北・北関東の沿線都市での活動に重点を置く方針を示した。「来年は北陸新幹線が開業するので首都圏は捨てる。これまで近くても来られなかった盛岡や仙台、福島、ミニ新幹線で結ばれる山形、秋田などで集中的にプロモーションをするよう指示している」と述べた。

 工藤市長は主要駅のみを停車駅とする新函館北斗—東京間を最短で4時間以内で結ぶ高速性は必要だとする一方、盛岡以南の各県の主要駅からのアクセス向上を期待。栃木県宇都宮市の関係者が北海道新幹線の停車駅となるよう取り組みを進めていることに触れ「宇都宮市側が望むのなら、共同で働き掛けたい」と述べた。

 また、函館空港と中国・天津市とを結ぶチャーター便が11月4日に就航するのに向け、人口の多い中国・本土からの観光客増加や民間を含めて国際観光都市としての受け入れ態勢の充実に期待感を示し、「函館の友好交流都市にある天津航空が中国との入り口を開けてくれた。通年化につなげていきたい」と述べた。この日の会見でも来年4月の市長選出馬への明言は避けたが「もし来年も市長であれば、天津や上海を訪問したい」とした。

 ●カジノ誘致は否定

 一方、国会で審議中のカジノ解禁を軸とした特定複合観光施設(IR)整備推進法案にかかわり、「函館観光を支えている女性人気のイメージを壊し、ギャンブル都市になりかねない。ホテル業界も反発するだろう」と誘致に名乗りを上げる可能性を否定。「カジノが日本の活性化、成長戦略の柱というのはわからない」と疑問を呈した。

提供 - 函館新聞社


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