神山茂賞奨励賞に中尾さん

update 2014/10/11 10:17


 一般社団法人函館文化会(安島進会長)は10日、郷土史研究の功労者に贈る本年度の神山(こうやま)茂賞の奨励賞に、箱館歴史散歩の会を主宰する中尾仁彦さん(72)が決まったと発表した。市民に郷土史を広める活動が認められた。本賞の受賞者は4年連続該当なしとなった。

 神山茂賞は函館出身の郷土史研究家、神山茂氏(1893〜1965年)の業績をたたえ、函館文化会が1988年に創設。函館や近郊の郷土史について優れた研究、出版など事跡を残した個人、団体を表彰している。89年から昨年までに18個人4団体が本賞、6個人3団体が奨励賞を受けている。

 中尾さんは函館市西部地区で、歩きながら郷土の歴史を学ぶ箱館歴史散歩の会を2008年から始め、現在は4〜11月に毎月1〜2回開催。自身で資料を作成して参加者に配布し、あまり知られていない旧町名や碑、形の残っていない建物跡も丁寧に案内する。

 授賞理由について、同賞選考委員会の安東璋二委員長は「郷土史研究者や史料発掘者を顕彰する賞ではあるが、自身で調査した資料を市民に広げる中尾さんの活動は、郷土史に対する底辺拡大、人材育成につながる新しい分野として決定した」と話した。

 中尾さんは「地域密着の活動が認められてうれしい。今後も函館をよく知ってもらうために継続したい」と喜んでいた。

 表彰式は神山氏の命日にあたる11月7日、五島軒本店で開かれる。

提供 - 函館新聞社

前のページにもどる   ニュースをもっと読む



ご注意:
●掲載している各種情報は、著作権者の権利を侵さないよう配慮の上掲載されるか、又は、各情報提供元の承諾の元に掲載されています。情報の閲覧及び利用については「免責事項」をよくお読み頂いた上で、承諾の上行って下さい。
●掲載中の情報の中には現在有効ではない情報が含まれる場合があります。内容についてはよくご確認下さい。

ページ先頭へ

e-HAKODATE .com
e-HAKODATEは、函館市道南の地域情報や函館地図、旅行観光情報、検索エンジンなど、函館道南のための地域ポータルサイトです