北海道新幹線 時期、新駅場所 市内の若者 認知度低め

update 2014/10/1 10:26


 函館市内の学生ら若者は北斗市に建設中の北海道新幹線新函館北斗駅の場所や開業時期について認知度が低めであることが、函館大学の大橋美幸准教授がまとめた意識調査で分かった。2016年3月の開業まで1年半となったが、予定時期を知っている若者は6〜7割にとどまった。大橋准教授は「開業機運の醸成を図るためにも若者に向けたアピールや働きかけが必要」としている。

 アンケートは今年5月に函館駅前や朝市、ベイエリア、湯の川温泉で街頭調査を実施したほか、7、8月のはこだて函館野外劇の来場者を対象に行い、市民と観光客合わせて3200人(うち市民は2062人)から回答を得た。

 開業予定時期について「知っていた」と答えたのは全体で2502人(79・4%)に上り、新幹線開業の認知度、関心の高さを示した。「開業は知っていたが予定時期は知らなかった」が345人(11・0%)。「知らなかった」は303人(9・6%)だった。

 函館市民の認知度を年代別に見ると、40〜70代で「知っていた」は9割を超えるのに対し、市内の小、中学生、高校生、大学生は6〜7割に低下。高校生が最も高く73・7%で、中学生は64・3%。大橋准教授は「開業はまだ先の話と感じている若者が多いのではないか」と分析する。

 新函館北斗駅の場所について、「知っていた」は全体で1889人(60・7%)。「JR函館駅と違う場所であることは知っていた」が640人(20・6%)。「知らなかった」が583人(18・7%)となり、函館駅との距離感があまり知られていない実態が浮かび上がった。また、19歳以下で「知っていた」と答えたのが46・6%で、最も低かった。

 一方、利用の意向を聞くと、「利用予定がある」「ぜひ利用したい」「機会があれば」を合わせて96・4%と期待の高さが表れた。年齢別でも差はなく、認知度が低い若者も開業後は利用すると答えている。大橋准教授は「来年度も調査を行い、数字がどう変化するかを注意深く見守りたい」とした。

提供 - 函館新聞社


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