道新幹線開業まで1年半 「観光人材」育成進む…渡島振興局2事業 担い手精力的

update 2014/9/25 10:14


 2016年3月の北海道新幹線開業を見据え、渡島総合振興局は、道南各地で活躍する観光の担い手育成を進めている。人材育成を観光振興の柱と位置付け、本年度は2つの事業を展開中だ。参加者は観光商品づくりや地域の魅力発掘などに精力的に取り組んでいる。

 同振興局は6月、観光協会やガイドなど観光事業に携わる約50人を集め、スキルアップを図る「観光商品づくり実践勉強会」を始めた。新幹線開業効果をより広い地域に波及させるため、渡島、桧山のほか、後志南部(黒松内町、蘭越町、寿都町、島牧村)からも参加していることが特徴。

 昨年度は観光コンシェルジュ(案内人)の育成と参加者同士のつながりの強化を目的としたが、本年度はそれを発展させた形。これまでに上ノ国、鹿部町を舞台に模擬ツアーが行われ、それぞれの町の観光ポイントを理解し、観光商品づくりの知識向上に役立てた。

 24日には知内町小谷石地区で模擬ツアーがあり、現地のガイドの案内で矢越海岸を小型船で巡ったほか、まち歩きを体験した。七飯町大沼・駒ヶ岳ふるさとづくりセンターの中村茉由さんは「ほかの町の観光について知るいい機会で、参加者同士の交流も刺激になる」と手応えを話した。

 もう一つは将来、道南で観光に従事することを希望する人を対象にした「観光地域づくり人材育成事業」。全道各地から応募があった20〜40代の5人が、北斗市と八雲町、知内町の観光資源を学ぶ研修を続けている。

 開業まで1年半となり、観光客の受け入れ体制構築は急務だ。振興局商工労働観光課の鈴木一弘課長は「観光客を楽しませる工夫、地域をいかに売るかなどの勉強を続けてもらいたい」と参加者に期待を寄せる。

提供 - 函館新聞社


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