函館大沼SL号 本年度限りで廃止へ 七飯町反発
update 2014/7/8 10:01
JR北海道は、函館―森間で運行する「函館大沼SL号」を本年度限りで廃止する方針を決め、七飯町に伝えた。中宮安一町長が7日開かれた自民党8区支部の地域政策懇談会の場で明らかにした。10年以上続く大沼観光の目玉のひとつで、地域振興の観点から同町側は猛反発している。
中宮町長によると、2日に同社幹部が町役場を訪問し、本年度限りで運行を取りやめる考えを伝えた。7日には小山俊幸常務が訪れ、再び方針を説明したという。理由として▽財政難▽自動列車停止装置(ATS)が未設置である―の2点を挙げ、釧路方面以外ではSL列車の運行は取りやめると説明したという。
中宮町長は会談の際、「承服しかねる。持ち帰っていただきたい」と反発し再考を求めた。取材に対し、「北海道新幹線開業後の観光振興にSLの活用は不可欠。運行取りやめは大沼観光のダメージになる」と語気を強めた。同社広報部は「現在のところ、お伝えできることはない」としている。
同列車は2001年4月から運行を開始。春は大型連休の期間中、夏は7月下旬から8月上旬を中心に函館―森間を1日1往復している。10年からは12月に「SLはこだてクリスマスファンタジー」(函館―大沼公園間、1日2往復)の運転を開始した。
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