建設費高騰で函館駅前ホテル計画凍結…JR北海道

update 2014/5/23 10:20


 JR北海道は、北海道新幹線開業を見据えてJR函館駅前に計画していたビジネスホテルの建設を凍結した。2年後の開業に合わせたオープンを目指していたが、建設費高騰から判断した。また、北斗市の新函館駅(仮称)の駅前でもホテル建設を検討していたが、計画を見送った。

 建設予定地だったのは、同社の所有地で面積は2000平方b。駅北口に面しており、現在は月決め駐車場として使用している。子会社のJR北海道ホテルズが運営しているビジネスホテル「JRイン」の形態で、250室規模のホテルを検討していた。

 しかし、東日本大震災の復興需要や公共工事の増加を受けて建設費が高騰したことで計画の凍結を判断した。同社は「採算が合わず現時点では計画の策定が困難になった」と話す。ただ、「周辺の開発は完全な中止ではなく、今後は経済環境の変化などを見ながら、ホテルを含めた所有地の活用策を検討したい」としている。

 経済界などは「駅前の活性化につながる」と同社の計画を歓迎していたが、駅前や付近には客室が200室を超えるホテルが数軒あり、ホテル建設計画が表面化したことで、ホテル関係者には競争の激化を懸念する声もあった。

 新幹線開業を見据えた函館駅周辺の開発では、洋菓子製造・販売のペシェ・ミニョン(函館市湯浜町)の製造・見学工場も、建設費高騰で計画推進が厳しくなっていることが明らかになったばかり。

 一方、北斗市の新駅前にもホテル建設を検討していたことも認め、こちらも建設費が高騰したことで計画を見送った。同社は「現時点では断念せざるを得ない状況」とする。

提供 - 函館新聞社


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