北海道新幹線 駅名問題 4カ月ぶり協議再開 月内にも方向性

update 2014/4/15 10:16


 2016年3月開業の北海道新幹線新駅の名称をめぐる問題で、函館、北斗の両市による協議が14日、函館市内のホテルで4カ月ぶりに再開した。両市長、両市議会の正副議長が出席し、約40分で終了。今月中に再度、会合を持つことを確認したが、具体的内容については一様に口を閉ざした。過去の経緯をみても両市の主張に交わる点は見当たらず、「新函館」「北斗函館」の両論を併記した上でJR北海道に決断を委ねる形となりそうだ。

 函館から工藤寿樹市長、松尾正寿議長、斉藤佐知子副議長、北斗から高谷寿峰市長、池田達雄議長、野呂義夫副議長が出席。冒頭のみ報道陣に公開され、工藤市長が高谷市長の体調を気遣うなど、差し障りのない会話を交わした。

 終了後、工藤市長は「ざっくばらんに話ができた」と述べるにとどめ、高谷市長は「4月中にもう1回。いつまでも駅名問題をなげて(放って)おけない」とした。



 昨年12月の初会合では函館が「新函館」、北斗が「北斗函館」を主張する根拠や経緯を説明。今年1月に予定した2回目の協議は高谷市長の入院により、先延ばしとなった。不測の事態とはいえ、進展がないままの4カ月間が議論に与えた影響は小さくはない。当初から、互いの主張が平行線のままになることは予想されており、この日の会合でもどちらかが譲歩したり、新たな名前を提案する方向で話が進んだとは考えにくい。

 松尾議長は「(次回会合が)最後の詰め」と述べた。決定権を持つJRは今夏にも駅名を公表するとの見方が強く、両市に残された時間は少ない。両市議会の決議を尊重する形での決着が現実的と言えそうだ。

提供 - 函館新聞社


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